森林のやくわり

ゆたかな森林は、水をたくわえ、土砂どしゃ災害さいがいふせぎ、二酸化炭素にさんかたんそ吸収きゅうしゅうするなど、わたしたちのらしにさまざまなめぐみをあたえています。

掲載けいさい元:関東森林管理局
https://www.rinya.maff.go.jp/kanto/
joetu/invitation/05.html

  1. (水をきれいにしてくれる)

  2. 空気(しんせんな空気をつくってくれる)

  3. 災害さいがいふせ(水をたくわえ、洪水こうずいや山くずれをふせいでくれる)

  4. 生き物のすみか(陸上に住む生き物の約80%が森林でらしている)

  5. 木材(家·つくえ·椅子いす·紙などに使われるたくさんの木を育ててくれる)

  6. いやし(人々に心の安らぎをあたえてくれる)

日本の森林りつ

日本の森林面積は約2500万ヘクタールです。この広さは日本の国土の67%にもなり、つまり日本の約3分の2が森林なのです。
国土面積にめる森林面積を森林りつといいますが、日本の森林りつは先進国(OECDしょ国)の中では、第2位で世界でも有数の森林国といえます。(1位はフィンランド)

日本の森林問題とは?

日本では、海外から入する木材の増加ぞうかにより、国内の林業が衰退すいたいしています。そのため、森林のばつさいや手入れが進んでいません。
手入れがされている森林は木々の間かくが空いているため、日光が地面までり注ぎ、下草が成長できる環境かんきょうが整っています。
しかし、手入れが行きとどいていない森林の地表は暗くなり、周辺の草が生えず土壌どじょうがむき出しになりもやしじょうの森林になってしまいます。

手入れがされている森
(元気な森)

手入れがされていない森
(元気ではない森)

元気な森にするためには
“間ばつ“が大事!

「間ばつ」とは、木の成長でこみあった森林から、弱ったり曲がったりしている成長の悪い木などを切って木と木の間を空け、土の栄養や日光が森林にいきわたるようにする作業のことです。
ばつすると、残された木が太く元気に育つようになり、森林全体が元気になって、地球温暖化ちきゅうおんだんか原因げんいんにもなる二酸化炭素にさんかたんそをたっぷり吸収きゅうしゅうしてくれるようになります。また、間ばつが行われないと、土砂どしゃ災害さいがいが増える可能性かのうせいも高くなります。

こんなマーク見たことあるかな?

ばつ材を使った商品には、建ちく用の木材から文具、紙コップなど様々なものがあります。みんなの身の回りをさがしてみると、いろいろみつかるでしょう。
日本の間ばつ材や木を使うことは、日本の森林を守るために大切なことなのです。

森林を守るために
わたしたちができること

旅行などで山や森へ行って生きものの観察をしたり、自然体験教室に参加するのもいいけい験です。その体験を通して、わたしたちの生活はいろいろな面で森林に支えられていること、森林はゆたかなめぐみをあたえてくれる存在そんざいであることに気づくでしょう。
また、木で作られた日用品を毎日使い、それが国産の木材であるかどうかにも着目すれば、日本の森林を守る気持ちが高まるかもしれません。

こども里山自然学校
(世田谷区主催)

群馬県川場村の間伐材で作った学校机

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